世界的な大問題。森林減少の今

世界的な大問題。森林減少の今
世界中の森林は今も減り続けています。森林は空気を綺麗にして地球温暖化を防ぐ働きがあり、人間にとって生活していく上で必要なものです。森林減少を抑えるために私たちはどうすれば良いのでしょうか?ここでは、世界的な問題となっている森林減少について説明します。

世界中の森林面積はおよそ40億ヘクタール、全陸地面積のおよそ30%を占めていますが、2000~2010年の間で年間1,300万ヘクタールの森林がなくなりました。
1990年代と比べて、年間1,600万ヘクタールだったスピードは緩やかになりましたが、今もなお森林は消え続けています。世界全体における森林の純消失面積は年間520万ヘクタール、その広さは日本国土のおよそ14%にもあたる森林が地球から消えていることを意味します。

森林減少面積の大きい国

近年、世界でも森林減少が顕著な国は、ブラジル・インドネシアです。

ブラジル

およそ8億5,000万ヘクタールもの大きな領土に、世界最大の熱帯林であるアマゾンを持つブラジルですが、世界最大の森林消失国でもあるのです。ブラジルの森林減少面積は2000~2005年で、年間309万ヘクタール、2005~2010年で219万4,000ヘクタールとなっています。このように、減少面積は低下傾向にありますが、森林保全が必要な国に変わりはありません。ブラジル政府は、特にアマゾンでの違法伐採対策・森林減少政策などに取り組んだ結果、最近では森林減少を抑えていることに成功しています。ちなみに、対策として、規制監視の強化・行政システムの連携・衛生リモートセンシング(物を触らずに調べる技術)を利用した森林監視システムの構築などが挙げられます。

インドネシア

森林面積で世界第8位、アジアで最大規模の低地熱帯雨林を持つ国がインドネシアです。国連食糧農業機関によると、2010年の時点で、この国の森林面積は国土の約5割である9,443万ヘクタールと推定されます。
1970年代前半からインドネシアの大規模な森林開発が始まり、1970~1990年に年間60万ヘクタール以上の森林が減少しました。1990~2000年に入ると、森林減少の速度は緩やかになり、2000~2005年の年間森林減少面積は31万ヘクタールになっています。
2005~2010年は69万ヘクタールと以前と比べて少なくなりましたが、再び森林が減少は進んでいることがわかります。
インドネシアの森林減少には、森林火災・産業植林への転換といった直接的な要因から、先住民族を含んだコミュニティ同士の争いの原因となる不明確な土地所有権問題などが挙げられます。

森林減少の原因

土地利用の転換

バイオ燃料などの需要増加によって、東南アジアでは木を切り倒してアブラヤシのプランテーション(大規模農園)へ、アマゾンでは森林をサトウキビ農園などに転換する、土地利用の転換が増えています。

焼畑農業

焼畑農業とは、森林を伐採して焼き払って、数年間農地として使用した後、自然の回復力で森林に戻すという伝統的な農業方法を指します。近年、人口増加などを理由に、焼畑農業のサイクルが短くなり、森林が充分回復する前に再度焼くため、土地が劣化して森林が再生しなくなる焼畑が問題視されています。

森林火災・過剰採取

落雷・焼畑農業などの火入れ・タバコなどの不始末・放火など、自然発火から人為的なものまで原因はさまざまです。また、世界の木材需要の5割は燃料で、発展途上国では燃料として炭などを利用しているため、森林が伐採されます。

私たちができることは?

書類などのコピーを作り過ぎない

ある建設会社のデータによると、社員一人あたりのコピー用紙使用量は平均で1日40枚、年間で約9,000枚。コピー用紙を製造する時に出る二酸化炭素は6.07g/枚。すると一人あたり年間53.828gの二酸化炭素を排出する計算となります。これは杉の木4本が吸収する量となります。必要な時に必要なだけコピーを作れば、紙を無駄にしない上に二酸化炭素の排出を抑える手助けにもなるでしょう。

ゴミの分別をして、積極的にリサイクル

トイレットペーパーの芯や、ティッシュ箱は紙ゴミとして積極的に分別しましょう。全国のゴミ処理場は今にもパンクしそうな状況にあります。資源として使える紙は、燃えるゴミに出すのではなく、古紙回収として出すことで、ゴミの減量に繋がります。

まとめ

改めて森林が減少していることを認識できたと思います。コピーを作り過ぎないことやゴミの分別は今からできますし、森林減少を抑えるきっかけとなります。できることから少しずつ始めてみませんか?